ボーイスカウト部門・ベンチャースカウト部門の進級課程の改定
ボーイスカウト部門・ベンチャースカウト部門の進級課程・課目の改定
2022-2023年度の日本連盟の最重点施策「社会に貢献できるスカウトを育てるための仕組みを確立する」の実現のため、ボーイスカウト部門とベンチャースカウト部門の進級課程を改定します。
現行の進級課程では、部門の活動の目標(教育規程7-23、27)に則ったプログラムの運用がなされておらず、“ ボーイスカウト・ベンチャースカウト部門の進級課程のみが一体化” となっています。現状の教育的な効果や問題点などについて、2022年度の全国県コミッショナー会議にて改定に向けた提案がなされ、そこから「必要となるスカウトスキルは維持しつつ、ボーイスカウト部門とベンチャースカウト部門の進級課程について、各部門での進級の取り組みとなるよう見直しを行う。」との結論に達し、県コミッショナーの意見をもとに今回の改定へと至りました。
施行:2024年4月1日
移行完了:2025年4月1日
新進級課程の3つの特徴
1.部門ごとの進級課程・課目に向けた切り離しを優先
進級課程・課目は青少年プログラムへのスカウト自身の取り組みを促進し、個人の成長をより効果的に促すためのものであり、青少年プログラムの意図と内容を十分に反映したものであることが必要です。今回の改定においては現行のボーイスカウト・ベンチャースカウト部門間でシームレス化されている内容を切り離して、それぞれ部門での進級課程の取り組みになるようにすることを優先しました。
※なお青少年プログラムの抜本的な見直しは、今回の改定とは別にタスクチームを編成して実施します。
2.ボーイスカウト部門の進級課程・課目の見直し方針と内容
県コミッショナー会議等での意見を参考にしつつ、各進級に求められるスカウトスキル等を厳選し、主に2 級および1 級の進級課目のシンプル化を図りました。
・ボーイスカウト部門の進級課程は初級〜菊まで
・防災と環境保全等に関する内容を盛り込む
・多様なスカウトの現状に合わせて、1級・菊の取得に必須とする技能章の見直し
3.ベンチャースカウト部門の進級課程の見直し方針
ベンチャースカウトからこの運動に参加する青少年が、効果的にベンチャースカウトの活動への取り組みを促進できるような仕組みを導入します。合わせてボーイスカウトから上進するスカウトにとってもボーイスカウトでの活動とその結果(取得した技能章など)が、ベンチャースカウトでの活動や進級に活かせる仕組みとします。
・ベンチャースカウトの入隊要件の見直しとアドベンチャーバッジの着用を追加
・ベンチャースカウトの進級課程はベンチャー章〜隼〜富士
・ベンチャースカウト部門の活動目標達成に向けて、プロジェクト法などのプログラム展開を促進・強化することを意図した見直し
ボーイスカウト部門の進級課程
ボーイスカウト部門の進級は、初級スカウトから2級→1級→菊という順番で、ボーイスカウト部門の到達点である菊スカウトをめざします。 ボーイスカウト隊に入隊すると、まず初級スカウト章を取得して2級課目へ挑戦し、1級→菊と段階的に進級を進めていきます。
さらに2級スカウト章を取得すると選択課目である技能章へもチャレンジできます。
ベンチャースカウト部門の進級課程が変わります
ベンチャースカウト隊へ入隊スカウトはアドベンチャーバッジを着用して、ベンチャー章の取得をめざします。
ベンチャー章を取得したら隼スカウト、そしてスカウトの最高位の進級である富士スカウトへ挑戦します。
アドベンチャーバッジ
ベンチャースカウト隊への新規入隊スカウトがベンチャースカウトがベンチャー章を取得するまでの期間に着用します。
ベンチャー章
入隊したスカウトは、ベンチャー章の項目を終了した後、所定の手続きを経て、ベンチャー章を着用します。
ベンチャー章を取得したスカウトは、隼、そして富士の項目へ挑戦していきます。
これまで各進級課目で必須となっていた次の4章は、スカウトの興味や関心に応じて取得するようになります
これまで各進級課目にあった読図に関する細目をまとめた「読図章」を、隊長認定技能章として新設しました
説明資料
【教育規程改正】ボーイスカウト・ベンチャースカウト部門に関する改正(令和6年4月1日施行)
ボーイスカウト部門・ベンチャースカウト部門 進級課目・技能章の変更についての説明